こんにちは。NPO法人アンリーシュ理事の坂田奈緒子です。

私たちアンリーシュは、「医療的ケア児」という、医療機器の力を借りて生きる子どもたちと家族を応援しているNPOです。

「医療的ケア児」とは、数時間おきにチューブからの栄養注入が必要だったり、人工呼吸器を常に付けて生活する子どもたちです。

移動に車椅子やバギーが必要な子も多く、本来なら気軽なお出かけの一つであるはずの映画鑑賞も、

✅「車椅子のスペースが少ない」

✅「暗い場所では手元が見えなくなってしまうためケアができない」

などの理由であきらめてしまう家族がとても多くいます。

ですが、医療的ケアが必要であっても、病気や障がいがあっても、子どもたちはお出かけや遊ぶことが大好きです。

何とかして、車椅子でも、医療機器があっても、子どもたちや家族に楽しんでもらう方法はないかな、と私はいつも思っていました。

車椅子でも、医療機器が必要でも、みんなで映画を鑑賞できる「インクルシネマ」

そんな時、私たちと同じように医療的ケアや障がいがある子どもたちを支援しているNPO団体に出会いました。

杉本ゆかりさんが代表を務める、「NPO法人Lino」さんです。

NPO法人Linoが行っている「インクルシネマ」というイベントは、どんな子どもたちでも参加できる特別な映画鑑賞会。

大きくて重たい医療機器が必要な子のためにはじゅうぶんなスペースがあり、車椅子やバギーに乗る子どもたちのための介助ボランティアもいる、「どんな子どもたちでも、みんなが参加できる」映画観賞会です。

過去のインクルシネマの様子はこちら（LinoさんのHP）

「インクルシネマ」では、スクリーンを1つ貸し切っているので、上映中に大きな声を出しちゃっても大丈夫。

一緒にいるママやパパも安心です。

普通の映画館に行くのは難しくても、この「インクルシネマ」ならば行くことができる子どもたちはたくさんいるはず。

NPO法人Lino主催の「インクルシネマ」を応援し、医療的ケアのある子どもたちに映画館で映画を観てほしい！

それが、私が今回このクラウドファンディングを立ち上げたきっかけです。

医療的ケアが必要な子どもたちに、インクルシネマに参加して映画館で「えんとつ町のプペル」を観てほしい

「えんとつ町のプペル」は、真っ黒の煙で覆われたえんとつ町で、誰も見たことがない「ホシ」の存在を信じるルビッチとプペルの物語です。

「そんなことできるわけない」「無理に決まっている」と周囲に言われながらも、2人はいつか煙の向こうにある空と星を見るという夢をあきらめていません。

私は、病気や障がい、医療的ケアがあっても、子どもたちや家族にお出かけやエンターテイメントをあきらめて欲しくないと思っています。

だから子どもたちに、インクルシネマで上映する映画「えんとつ町のプペル」を通して、勇気とあきらめない気持ちを届けたい。

医療的ケアや障がいのある子どもたちとその家族へ、映画「えんとつ町のプペル」のチケットをプレゼントしたい。

子どもたちと家族のためにも、「インクルシネマ」を応援したい。

そしてもちろん、映画「えんとつ町のプペル」も応援したい。

皆さんに、映画館に行くのが難しい子どもたちがいることを知ってもらい、「インクルシネマ」の活動が広がっていけば、医療的ケアや病気、障がいがある子どもたちが、少しずつでも映画館に足を運ぶ機会は増えるでしょう。

そして、「えんとつ町のプペル」のルビッチとプペルの姿は、きっと医療的ケアのある子どもたちや家族に、あきらめずに信じる気持ちを届けてくれるはずです。

あきらめずに信じぬく

私たちは、子どもの頃に持っていた夢を、大人になるにつれやがて世間と折り合いを付け、あきらめてしまいます。

ですが、私は「えんとつ町のプペル」を通し、ルビッチとプペルに、信じて行動すれば夢は叶うということを教えてもらいました。

健常者が当たり前に楽しむことのできる映画鑑賞も、医療機器が必要な医療的ケア児にとっては「当たり前」ではありません。

でもいつか、そんな子どもたちが気軽に映画館に行ったり、エンターテイメントを楽しめるのが「当たり前」な世の中になればいいなと思っています。

小さな一歩かもしれませんが、このプロジェクトをきっかけに、そんな世の中へ少しでも近づくことを願っています。

それが、私たちNPO法人アンリーシュと、NPO法人Linoの夢です。

インクルシネマ「えんとつ町のプペル」上映情報

【開催場所】

イオンモールむさし村山 イオンシネマ

〒208－0022 東京都武蔵村山市榎1丁目1-3

【日時】

2021年1月17日(日) 午前10時30分 開映（予定）

当日は新型コロナウィルスの感染対策をしっかりと行い、入場の人数を制限した上で開催いたします。

今回ご支援いただいた全額を、当日の子どもたちとご家族のチケット代と「インクルシネマ」活動の支援に使わせて頂きます。

NPO法人Linoとは？

NPO法人Linoは、映画館と協力し毎月行う『インクルシネマ』や、初めての家族旅行を届ける『海洋リハビリ体験ツアー』などを通して、当事者や家族が諦めていた映画館や旅行、海水浴などの体験を可能にするサポートを実施しています。

こうした活動をさらに広めることで、障害の有無や程度に関わらず、誰もが日常をたのしみ、家族とのお出掛けを当たり前に経験出来る環境・社会づくりを目指しています。

また、「インクルシネマ」は、公益財団法人「お金をまわそう基金」の助成事業の1つです。

NPO法人Linoの活動をもっと見る

NPO法人アンリーシュとは？

NPO法人アンリーシュは、「医療的ケア児とその家族が暮らしやすい社会を作る」ことを目的に活動しています。

WebメディアやYouTube「アンリーシュ日記」で、医療的ケア児に関する様々な情報を発信しています。

NPO法人アンリーシュへのご支援はこちら